推拿(すいな)とは
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推拿(すいな)とは?
推拿とは中国から来た手技療法で、文字通り「推」は推す、押すことですね。「拿」は掴む、とか捕らえる、なんていう意味があるみたいです。 つまり「推」して「拿」する。押して、捕らえるということです。
凝りや痛みのもとを、押して捕らえるという意味なのでしょう。具体的には主に手のひらと指で、筋肉や靭帯の固まり、凝りをほぐします。さらに関節のズレや動きを良くして、血行やリンパの流れを改善させ、症状を緩和し自己免疫力と自然治癒力を高めるのです。
ツボ(経穴)や経絡に基づいて、患者さんの状態を把握し、施術の参考にする場合もあります。推拿は即効性があり、「その時は気持ちがいいんだけど、終わったらすぐ元に戻る」といったその場しのぎでもありません。
マッサージとの違い
一般的に『マッサージ』と聞いてイメージされている概念とは、 はっきり「違う」と申し上げられます。
マッサージとは、辞書によれば 『主に手で、皮膚や筋肉をさすったり、揉んだり、叩いたりして刺激を与え、新陳代謝を良くし、機能を回復させ治療を図ること』とあります。当院は民間の療術師なので『治療』という言葉は使えませんが、その他の記述は推拿の説明としても使える内容だと思います。「じゃ、一緒なの?」と聞かれると、「違います」と答えないわけにはいきません。上記のマッサージの定義の中に『推拿』は収まりません。
それでは、一番の違いは何でしょう!?
それは、
気功を取り入れた
『功力』を使っていることです。
どんなに腕力に自信のある力自慢でも、気功を取り入れた柔らかい力である『功力』が使えなければ症状の元凶に届きません。例え患部の深層を見つけたとしても、ガンガン強いやり方は患部と周囲の組織を傷めるばかりでなく、患者さんのデリケートな心の部分まで傷つけることになるでしょう。
「モノ」として診たり触ったりしても、揉んだり、叩いたり、さすったりしても、レントゲンを何枚撮っても見えない症状。 その症状のもとを、手指と気で感じながら整えていく、あるいは掃除していく、そんなやり方です。