推拿(すいな)の按の圧がリラクゼーションマッサージや指圧式や指圧風の体重押しの圧より、なぜ優れているのかを考察してみた。

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推拿(すいな)按の圧リラクゼーションマッサージ指圧式指圧風体重押しの圧より、なぜ優れているのかを考察してみた】

『すいな』って、普通のマッサージとどう違うんですか?」
とよく聴かれる。

どの答えを発するかいつも少々戸惑う。

推拿の起源とか歴史の話からするか、
現代中国の医療の現状から説明するか。

でも、
そのあたりの説明を、
とうとうとしても、
「はぁ・・・」
くらいにしかならない。

おそらく知りたいのはそういうことなのではなく、
「どういう違うやり方をしているのですか?」
ということなのだろう。

しかし、
これを明快にお答えするのも、
実はなかなかなことだと思う。

ここ最近、
リラクゼーションマッサージの現場経験者に、
推拿の指導をするにあたり、
推拿を活用することで、
現場でなるべく早く成果が上がることを実感していただくには?
ということを踏まえて考えてみた。

過去の経験からも、
リラクゼーションマッサージや、
指圧や指圧風のやり方をやっている人には、
指や身体を傷めたり、
重過労働に耐えかねていたりすることが多い。

特に、
親指の使い過ぎによるものだ。

ぼくもたまにリラクゼーションマッサージを利用するが、
身体の大きくない女性が、
背中をこれでもかっていうほどギュウギュウ押してくれる。

うつ伏せになってるので、
施術されている姿は見れないのだが、
背中越しにかなり懸命にやられているのを感じる。

「そんなに力まなくてもいいのになぁ・・・」
と感じるが言ってあげることはできない。

『体重押しには限界がある』
とはっきり言わせてもらう。

しかし、
推拿をやっているという人の中にも、
体重押しをやっている人を見かける。

なので、
「推拿はこれ!」
というものはない、
と言ってもいいと思う。

ぼくの理解しているもの、
ぼくが伝えたいと思っている、
良いと思っているものが、
全てではないだろう。

ぼくは、
推拿に出逢ってから間もなく、
太極拳を教えてくれる人と運良く出逢った。

太極拳は推拿の理解を深めてくれた。

中でも、
「按」の理解だ。
これも言語で説明しづらい。

按は、
推拿では按法で活用される。
いわゆる推すということだ。

推拿の起源は、
武術と同じなので、
他に対して按で影響力を与える。

闘えば武術、
健康に用いれば推拿、
にわかれていった。

按の圧には力に幅がある、
余裕がある。

体重押しの圧には余力がない。

0→10に行って終わりだ、
技術的にもマックス10まで行ったらそこで向上ストップ。

この10は絶対値ではなくて、
内容は施術者の個々によって変わる、
身体が大きくて力のある人の10はそれなりに大きく、
身体が小さくて非力な方の10はそれなりに小さい。

だから、
特に女性には体重押しの指圧風をお薦めしない。

按の圧は、
皮膚表面の0から1→2→3と筋膜・保護膜ツボの層まで入って響かせる(効かせる)。

その先の4~10までは必要に応じて、
それ以上入っていくか、
その層で維持するかを、
指に感じる感覚と、
患者の症状・必要性に於いて決める。

0→3までは力を全く必要としない、
その層に指が届くだけで良い。

この数字も絶対値ではなくて、
施術部位や部位の状態によって異なる深さの数値だ。
3の層で響くか、効くかというのも、
仮の数値で部位によってや症状の状態による。

そのことを踏まえて、
3の層で響くなら、
その層の深さを維持するのには力が要る。

この力は、
体重押しや筋力押しとも異なり、
意識とか気の力と言ったほうが正解に近づくと思う。

この時に施術者の意識・内観するべき点は3点で、
①.施術部位の接触面(指・手掌・腕など)の感覚
②.足の裏
③.臍下または臍周り(丹田)

4の層以上に深く入ろうとすれば入ろうとするほど、
施術部位の作用点である①が奥に入るのに対して、
施術者は②と③を逆方向に感じる。

つまり、
丹田はより腹の中に入り、
足の裏は地をさらに感じる。

これらの言語表現で、
全てがお伝えできているとは到底思えないが、
直に様々な角度からお伝えすることで、
理解の幅は大きく広がる。

こうして、
何人もの方が、
体重押しの圧を捨て、
180度転換して推拿の按を体得されている。

しかも、
推拿の理解は、
その時に10まで到達してわかった!
と思って活用できても、
その10がまた1となり、
その上の10があるというのわかるようになる。

つまり、
求めれば求めるほど、
理解が深まり、
技術や認識のレベルも向上する。

そして、
この求めたものを与えてくれるのは、
先に理解を始めた先人であり、
その先には天の真理がある。

天の真理に導くのが指導者であり、
指導者は個々の人の自主自立・独立を願うものでなければならない。

天は人の上に人を創らず、人の下に人を創らず

とは、
ぼくの理解ではこういうことだ。

なん人たりとも人を支配し続けることは出来ず、
人に依存し続けることは出来ない。

真理はあなたが天と繋がることを望んでいる。

推拿は天と繋がっており、あなたが求めればあなたは天と繋がる。

天と地と人

ぼくはこの地球で天の命に従い、他の人の手助けをしながら生きている。

ちょっと固くなったが、
体重押しに限界を感じていたら、
推拿の門をたたいてみてください。

最後まで読んでくださってありがとうございます。
すいな健康院2020 推拿の信長正義
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